1 2016年 02月 02日
栃木県産材 栃木県は、県土の55%が森林であり、優良な杉やヒノキの産地です。 何が優良なのかと言うと、木材の欠点が少ないのです。 欠点としては、あて・もめ・しみや腐れ等があります。 「あて」とは、傾斜地に育つ木には根曲がりが在りその部分に成長の差が生じて 偏心成長が出来てしまいます。製材後の製品においては狂いが在り良くありません。 「もめ」とは、風や雪などで樹木が曲げられた時に圧縮破壊で細胞がつぶれたものを言います。 「しみや腐れ」雪害で枝が折れた部分から幹部に水がさすことによって発生すると考えられています。 特に、腐れは木材の強度性能で最大の欠点となります。 栃木県産材には、これらの欠点が殆ど無くまっすぐで「素性の良い」木が多く育ちます。 全国的には、知名度が低いかもしれませんが、栃木県には、4つのブランドがあるのです。 1.日光材 2.八溝材 3.たかはら材 4.みかも材 の4つです。 これらの木材が、今後の建築材としてどんどん普及して行く事を期待したいと思います。 とは言うものの、見せる木材を使って仕上げる住まいが、減ってきているのも事実 このままだと、木の特徴を生かして造る大工さんも激減してしまうのではと、心配です。 何とかアピールする手立ては無いものかと、悩んではいるものの 暗中模索でございます。 何とかせにゃいかぁぁぁぁん・・・・・・・・ 次回も、木の話です。 ▲
by hitomi-koumuten
| 2016-02-02 17:10
2008年 04月 29日
木の家が住み心地がいいのは、調湿性があるからだと言われています。 四季がはっきりしていて高温多湿な国。 日本で木の家は湿度の高い夏や乾燥する冬に、木のもともと兼ね備えた調湿性を 効率的に発揮し、家全体の湿度調整を勝手にやってくれて 快適な環境を作り出してくれます。 また、一部の木に含まれている精油成分には 「ダニ」の抑制効果があります。 いい香気のする「白檀」や虫を寄せ付けない「くすのき」など「木」は、 人間が住む為に必要な環境を勝手に作り出してくれているいいやつなんです。・・・・・ ここで注意が必要な点は、木には多くの種類があり それぞれに兼ね備えている性能が違うので、 これらを正確に見極める事が肝要です。 つまり、「木」を適材適所に使い分ける事が出来る眼力が必須条件となり、 これを判断する為の豊富な経験と技術と知恵が必要です。 家は大工で決まると言っても過言ではないでしょう。 「木」はどうして良いのでしょう? それはもともと生きていた素材だから。 また伐採されて姿が変わっても、 木がもともと兼ね備えた性能を朽ち果てるまで発揮し続けてくれる。 いいやつだから・・・・・ ▲
by hitomi-koumuten
| 2008-04-29 20:13
| 木のはなし
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